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サウナのある家の設計

2022-6-26

ウナのある家をプランニングすることになり、絶対に譲れない条件に[サウナ]と[中庭]が求められた。
サウナと言えば”イケメン蒸し男”こと磯村 勇斗さん出演のドラマ『サ道』が頭に浮かぶ
『ととのった』というセリフがとても印象に残っているが、そのセリフが放たれるのは実はサウナの中ではない
熱いサウナで耐え抜いた後、水風呂に入ることで急激な温度・環境の変化が日常では体験できない爽快感を与えてくれる。
この時「非常に体の調子が良好になる」状態が[ととのった]状態とされている。

…ということはサウナと水風呂はセットなのだ。
出来れば外気浴ができるスペースがあると好ましい

そんなことを考えながら開始したプランニング。
参考図書としてセレクトしたのは沼尻 良先生の「サウナをつくろう」
(※本ブログで使用されるイラストはこの書籍で登場するイラストを模写させていただいたものである)
サウナのメンテナンスや換気・壁の構造など気になることがありすぎて手に取ったこの参考図書だったが、プランニングにおいても有効だった。
プランニングを進めていくと動線計画上1つ気になる点が浮き彫りになったためだ。
それが”脱衣場(洗面)からサウナ”なのか”洗い場(浴室)からサウナ”なのか問題…








こちらは一昨年話題の建売住宅にサウナを導入した事案の間取り”脱衣場(洗面室)からサウナ”への動線となっている。

これはこれでいいと思うのだが、どうも気になるのがサウナを出たあと水風呂に向かう動線…
上記間取りの場合は浴室へ向かうこととなるが、サウナで汗だくになった体で一度脱衣場(洗面室)に出ると床が濡れてしまう。(マットなど敷けば解決するが…)
細かいことだが、どうも気になり[サウナをつくろう]を読み進めていると…









↑こちらの参考図は”洗い場(浴室)からサウナ”への動線が確保されている。
サウナを出た後の濡れた足も気にせず、洗い場にあるシャワーで水を浴びることもできる。
もし中庭に水風呂を計画することができれば、サウナ→洗い場→中庭という動線が成立する。

これはウェットゾーン(濡れることを想定しているゾーン)とドライゾーン(濡れることを想定していないゾーン )の区分けがきちんとできているか否かということ。


↑上記ゾーニング図のように今回はドライゾーンとウェットゾーンを明快に区分けする計画とした。

決め手は参考図書だけではなくドラマ『サ道』の舞台となった[北欧]や その他 実在する施設でも区分けが明快になっている施設が多かったためだ。

今回はウェットゾーン/ドライゾーンの区分けにフォーカスしたが、サウナのプランニングをしたことで改めてその魅力を感じることができた。
その一番の魅力は健康促進であると思う。人間”体が資本”だからだ
サウナに入れば病気になりにくい体が手に入る。
それが自分の住まいに併設されたら…
人目を気にせず自宅でいつでもサウナを満喫でき[ととのう]を感じることのできる家が実現できたら…
控えめに言っても最高ではないだろうか?
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