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人の成長が会社の成長

2022-7-10

を残して死ぬものは下だ。仕事を残して死ぬものは中だ。人を残して死ぬものは上だ。

政治家 後藤新平が倒れる前に残した言葉だそうだ…

確かに墓場まで金を持っていくことはできない。
死んでしまったら、自分で仕事などすることはできない。
ただ、人に伝え人に自分の思いを残すことができれば、自分の生き様は後世にまで残される。

かもしれない…


建築のようなモノづくりも、いくらお金を詰まれようが、仕事を用意されようが、造る人 がいなければ成り立たない。
結局は人の手で造られるためだ。

しかし どうしても目先のお金を貯めておきたい という人が多い世の中で人を残すというのは簡単なことではない。
合理化を求めマニュアルを作り出来るだけ手をかけないように工場生産が多様化される時代
人の育成に先行投資しようとする企業も少ないのかもしれない

仮に人を育てようと企業が努力し環境整備や人材育成に時間と労力・経費をかけたとしても
人の気持ちは変化するし、数年後はどうなるかわからないのが実情である
なにより伝える側も人、受け取り側も人。
お互いの相性もあるだろう。
これが、お金や仕事を残すより難しいとされる由縁なのだろうが…

言ってしまえば人は生もの。
周囲の環境変化に左右されるし、だからと言って毎日同じことを淡々と繰り返せばいいというわけではない。
また同じ状況でいるといつの間にか慣れ合い、自分に都合のいいように解釈してしまう。
いわゆるマンネリ化…

そんなマンネリ化の対策には会社内の環境の変化が一番効果的かもしれない。
新しい人の採用だ。
定期的に人を入れることで、社内の若いの人の意識が変化する。
教えられる立場から教える立場になるためだ。
教えるためには本当に分かっていないと教えることはできないし、いい意味で甘えが通用しなくなる。

しかし現在の物価高・原材料不足などの情勢から目先の利益を考えると積極的に先行投資として人の育成に踏み切るには勇気がいる。
それでも今回”人の成長が会社の成長”と肝に銘じ、来春の採用枠を確保することとした。

上記画像は来春卒業予定の学生が3名会社見学に訪れた時の様子…
聞けば 手刻みの家づくりがしたいそうだ。
その希望に満ち溢れた真っすぐな目を見ると、こっちまで未来が明るいものであるように感じる。
いや、明るい未来を自分たちの手で造らねばならないのだ。
社会情勢がどうあれ、モノづくりがしたいと思う人がこだわりや情熱をもって技術を磨けるように
人の成長と比例して企業も成長していけるように
自分が死ぬときに自分の思いを伝え継承してくれる人を一人でも残せるように
自分のやるべきことはまだまだありそうだ。
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