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オープンハウスと写真展

2025-6-3
ープンハウスへ行ってみたい。
その理由は同業他社がどんな取り組みを行っているかを知れるためだ。
機会があれば是非参加したいと常々おもっているが、相手側の気持ちになるとなかなか足が向かない。
逆の立場だったらどう思うか?
一生懸命考えた自社の取り組みを真似されたくない。できれば来てほしくないと思うからだ。
そんな職業倫理の観点から他社のオープンハウスへ行くことは生涯ないだろうと思っていた。



ところが今回ひょんなことから、そのオープンハウスへいくきっかけを頂いた。
いつもお世話になっている写真家の横山さんから展示会の招待を頂いたのだが、その内容が建築設計業で同業である[アーキトリップさん]のオープンハウスと併せて開催されるという内容だった。
思わず二つ返事したのだが、その理由は単純に写真家横山さんが最近使用しているハッセルブラットでどんな写真を切り撮ったのかをみたい気持ち。
もう一つは同業者の取り組みが見れる数少ないチャンスだと思ったからだった。
一応嫌がられないよう事前にそれらしき話をして参加させていただいたが、フランクに対応していただいて感謝。
私よりお若いのに器の広い代表者に感銘をうけた。
自身の自邸として中古住宅をリノベーションされたという建物は、ポテンシャルが高い既存部分を上手に利用し洗練されていた。
そこに展示された写真家の作品は建築を撮るときとはまた違う情景がある。こんな感性が豊かな方にいつも竣工写真を依頼していたのかと再認識するとともに、この人が自然にシャッターを押したくなるような建築作品を作らねばと身が引きしまる。
そんな展示会はお互いの相乗効果で一日中見ていられるほどだった。
生憎こちらの都合で小一時間程度しか見れなかったが、たくさんの刺激をうけた。
自分の考えももう一度見つめなおしてみようという気持ちになり、建築って楽しいという根本を思い出した気がした。
めったにない機会を作っていただいた横山さんとアーキトリップさんに感謝。
物価高で落ち込みがちな建築業界は倫理上の節度を守り、今後こういった垣根を超えた取り組みも必要になっていくのかもしれない。


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