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再生を支えるために

2026-8-15
人を呼びたい。
地方創生や地域を活性化するためには、まず活力がないと始まらない。
そう考え、おしゃれなハコ物を建設し、マルシェ的な市場を開催させる取り組みはマストだろう。
ワクワクするような空間を切り取り、情報を配信すれば、興味のある人が集いその地域を知ってもらうことができる。
この考えは、もともと人が少ない地域にも有効だろうが、福島県の場合はちょっと複雑な事情がある。

ずばり言ってしまえば、2011年原発事故の影響によるものだ。
当時、避難区域になった地域においては、もとに戻したいだけなのになかなかもとに戻せない現状がある。
その現状を鑑み、国が進めているプロジェクトの一つが「福島イノベーション・コースト構想」だ。
今回ひょんなことから当プロジェクトの一つに関わることになり、前例を見学したいと思い立った私は、葛尾村にある[あぜりあ交流館]を視察させていただいた。

復興のシンボルとして建設された[交流館あぜりあ]は2018年6月に竣工。

村の古民家の梁を再利用し、様々な交流スペースが計画されている。
内部を視察させていただくと、地元の方々だろうか…奥の方で何やら会議が行われていた。
建築のコンセプトを知っていた私は、まさに設計者の意図どおり使用されていることに感銘をうけ、こういった交流館があることは地元の方々にとって心強いだろうと感じた。
一方で、現地にたどり着くまでの道中は、空き家のようなカーテンが閉じたままの住宅が多いことも事実。
まだまだ通常の暮らしが再生したとは言えないだろう。

──にもかかわらずここに集っている方は、間違いなくこの地域を守りたいと思っているはずだ。
その思いは一時的に人を呼び寄せることではなく、以前のようなささやかな暮らしを取り戻したいということなのだと思う。
そのために必要なものはなんだろうか?


人?
取り組み?
繋がり?






答えのない自問自答を続けることになりそうだが…

再生まで、まだまだ時間が必要なことは確かである。
少なくとも、ここを守ろうとする人々のエネルギーは絶やすことのないようにしなければならない。

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