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耐力壁

2021-07-11

自由度の高い間取りを実現するべく…

出来るだけ壁を取っ払った平面計画…


在来工法でこちらを実現するためには「耐力壁」のバランスと数が非常に重要になります


↑こちらが筋交い (たすき掛け)
↑こちらは使用頻度の高い耐力壁

これらを耐力壁として 壁倍率に基づき計算していくのですが…

そもそも壁がないと成り立たないのです

…ですので出来るだけタカーイ壁倍率の設定で筋交い入れて、外面に面材つけて、5倍から6.5倍でXY方向のバランスとっていくのですが、これが結構難しい
↑こんな感じでXY方向の地震力Qeを1.0以下になるようバランスをとるわけです
(…今はソフトがありますので楽になりましたが、昔は手計算で検討してたかと思うとゾッとしますね

今回はなかなかバランスが取れないので目をつけたのが内面に張る石膏ボード
↑大概内部の壁下地にはこちらを使用することが多いため(写真は天井ようなので9.5mmデスガ…)こいつを壁倍率に設定できれば少し楽になるかも…と調べてみると…
 ↑ありました! S56年告示1100号 ボードで0.9又は1.2も見れる
これで壁倍率最大の7倍もOKだなーと思い計算書作成…

しかしヨクヨク読んでみると…
↑使用する「釘」の種類GNC40…
釘? ボード留めに釘?
いやいや、何かの間違いだ、同等品のビスで大丈夫だろうと、メーカーや卸売店へ問い合わせ

「釘とビスは比較になりません」
「昭和56年告示1100号使う場合はボードは釘です」
…との回答が
釘で施工しなきゃダメとイわれりゃその通り施工するしかないんですが…
心配なのが数年後地震などの影響でボードから釘の頭が出っ張らないかな…ってとこ
(ボードの上にはクロスの仕上げになる場合が多いのです…)

将来的にはねじ込めて将来的に浮き出てくる心配の少ないボードビスが安心だし、一般的です
(こういうのが法律と現在の施工現場のギャップなんですかね)

少し迷いましたが、ボードを耐力壁とみるのは断念
(現実的には見た方がリアルな計算と個人的に思いますが…)

施工性と将来にわたる壁下地の品質を優先させ、計算書を再作成します
(告示に同等のビス追記希望デス)
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