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「地盤をよく知ること」が”地震に強い建物を造る”何よりの秘策である理由

2022-3-27
2022年3月16日(水)深夜の地震は怖かったですよねー。
縦横にグワングワン揺れて、停電したときは「アッこれはヤバイ」ってマジで思いました
深夜の地震はもう勘弁してほしいです…
揺れがおさまっても、心配になるのが今まで斉藤工匠店で建てさせてもらった建物がどうだったか?
深夜にお邪魔するのもアレなんで、その後なかなか寝付けず翌日見まわりにいくまでは何かソワソワしてしまうのですが…
幸い大きな被害がなく安心しました

↑被害といえば、こんな感じの内壁のクラックが大半でした。

これも火災保険や地震保険に加入されてれば保険適用で修繕が可能です。
11年前の地震を経験していますから、斉藤工匠店の建物は地震動に関してかなり気をつけて設計・施工されています
そのためか、今回の地震では被害が少なかったように思います。
(地震は無いほうがいいのですが、地震にも対応できてきたということでしょうか?)

上記のようなクラックなどは今回の震度6弱の地震での被害としてはかなり小さいほうだと思います。
バランスの良い構造設計と丁寧な施工の賜物と思いますが…
建物とは別に大事だと思う部分が一つあります。

それは…





がどんな状態であるか?
ということ…
結局地震動の根源は地盤を伝わってきますからね。
粘土層のような柔らかい土層にはカタい構造の建物向き
逆に岩盤のような硬い地層であれば建物はあまりカタめすぎないほうがいいようです。
地震動を吸収する部分が必要なんですね。

これらの知識は信頼できる地層学者さんのような方と各現場の地盤を見てきたからいえることですが、
同じ地盤はありません。
少し移動しただけでも変化します。

↑そのため、通常建物の配置が決まると地盤調査します。
その方法も色々あるのですが、幸い斉藤工匠店は”信頼できる地盤調査会社”と連携しており、その「結果と報告書」、なにより現場で一緒に話し合い、その地層はどんな地層なのか?地下水は?粘土なのか、岩盤なのか?
そして建築計画をどのように考えているか?
重いものが常時乗るのか?
集中して力がかかるのか否か?
それらをすり合わせ「安全である」と証明されたことが何よりの地震対策であったと思います


建物も所詮は人工物
自然の大いなるチカラには到底かないません
構造を頑丈にするより、金物を増やすより、免振装置をつけるより
実は”地盤の声を聞き”適切に計画することがなにより大切
今回の地震でそんなことを再認識した次第です

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