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クリエイティブなもの作りをする意義

2022-8-15

力しても正当に評価されず報われない時代…
いつか努力は報われると思いながら歯を食いしばり必死で生きている人もいる。
対して要領よくいかに楽して稼ごうか?と考える人もいる。
生活があるため、後者になってしまう気持ちもわからんではない。
しかし、そのため自分のやりたくないことをするようになってしまっては本末転倒だ…

好きなことをして、ビジネスになるなら最高。まさに天職だろう。
とはいえ学生の作品作りではないため全く自分の思うとおりにモノづくりができるわけではない。
建築をビジネスとする場合、注文者のオーダーがあり予算と要望が最優先される。
これは建築業界に限った話ではなく他業種も同様。
例えば美容業界の場合も注文者(利用者)のオーダーがあり、髪質の悩みや要望をカウンセリングし注文者に合わせたスタイルが提供される。
やはり注文者の要望が最優先なのだ。

しかし…
その要望を優先させると技術者の感性まで含めた100%の力を発揮することができない場合もある。
ビジネスのため仕方のないことと思うが、作りたいものを作れないもどかしさは残る。
そんな技術者のもどかしさを解消させ感性を向上させるためだろうか?
美容業界ではクリエイティブな作品作りのコンテストが年一回開催される。
その名は…
Japan Hairdressing Awards(JHA)
美容業界では最も権威ある催しのようだ
建築で言えばプリッカー賞
役者で言えばアカデミー賞のようなものだろうか?
その権威あるコンテストの”SALON TEAM OF THE YEAR”に[guri]がノミネートされたと聞いた。
(※[guri]2022年3月 福島市にオープンした美容室。 設計施工:斉藤工匠店)
話を聞いた瞬間に鳥肌がたち、最高にうれしい気持ちがこみ上げた。
新規店舗を建築中、いやもっと前からコツコツ努力していたことを知っていたからかもしれない。
きっと作品に努力の成果が出たのだろう…実におめでたいことである。

↑写真はguri店内で施術する様子
さらに言えば努力の結果は表彰されることだけではない。
影の努力は誰かが見ているし、努力し続ける姿勢はどんな上手い営業トークより注文者の信頼を得る。
恐らくこのコンテスト(JHA)への作品作りで費やされる時間はビジネスではないハズ。
本当に自分の感性・技術を向上させるために時間と労力を惜しまずに創造される。
器用に稼ごうと思う人はそんな時間があれば別の副業でもしてた方がいいと思うだろうか?
こんな社会ではそうなってしまう人が大半かもしれないが、こうしてなりふり構わず努力し続ける人もいる。
不器用かもしれないが、そういう人が報われた?と勝手に感じた今回のノミネート。
自分の事のようにうれしく、今後の厳しい社会での生き方に勇気をもらった気がした。


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