HANDY STONEのリアルな使用感
2022-9-12
テクスチャーにこだわる人は結果的に本物をセレクトすることになる。
例えば壁の仕上げに石を使用する場合、本物の石でなければ表現できない凹凸感、質感、風合いがあるためだ。

↑本物の石は経年変化も味になるし重厚感が出る。
難点は工場量産品と比較すれば初期投資額が高額になってしまうことだろうか?
そんなことからコストを抑えてもっと手軽に本物の石の質感を表現できないだろうか?と調べてたどり着いたのが[松下産業株式会社]の「HANDY STONE」

https://handystone.jp/より引用
↑こちらは松下産業さん独自の技術により本物の石を薄くスライスしたもの
ハードタイプとソフトタイプがあり、ソフトタイプならカッターやハサミで切ることができる。
1枚1200mm×600mmという大きさの石目…
まさに自然そのものを感じる。
ただ同じ石の同じ部分をスライスされたためだろうか?
同じような石目が揃って納品されたため、意外と柄合わせが難しかった。(セレクトした石が特徴的だったからかもしれない)
カッターで200mm×400mm程度にカットして貼り合わせても面白いことになりそう…
そう思いながらも、今回はせっかくの天然の石目を生かすこととした。
↑こちらは施工後の様子
継ぎ目を合わせるか柄を合わせるか微妙なところであったが、完璧すぎても逆に不自然に感じたため多少微調整を施した…
本物の石の感じが表現でき、個人的には気に入っている。
施工方法もクロスと同じように重ね裁ちでき、接着剤も量産品クロスに使用するもので問題ない。
本物の石を施工する費用に比べればコストも削減できたと思う。
マイナス点を強いて言わせてもらえば…
柄合わせが難しかったこと。(今回の石目に限っての話かもしれないが…)
そして表面に接着剤をつけないよう気を配りながらの施工で神経を使ったこと。
そんなことから内装屋さん泣かせの素材であることも否めない。
とはいえカッターで自在に切れる石で本物のテクスチャーが手に入る画期的な素材[HANDY STONE]
石材の新たな表現方法が手に入ったというべきかもしれない…