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施工の適正時期について

2022-12-13

作りの相談を受けると「施工に一番いいタイミングはいつでしょうか?」と問われることがある。
この質問への回答は非常に難易度が高い。
各工程ごとに適する時期が異なるためだ。
中でも一番気を遣うのが、基礎コンクリート打設や左官塗り材、塗装等…
材料を乾燥させる必要があり、暑すぎても寒すぎても良くないため、できれば春又は秋等の中間期が望ましい。
さらに言えば、湿気の影響を受けやすい梅雨時期はあまりおすすめではない。
となると、残るは4月5月か10月11月か…

とはいえ2~3か月では終わらない注文住宅の家づくり。
天気だけを気にしているわけにはいかない。
最近では原材料費が高騰しているため、迅速な材料発注や納品時期の確保。専門職の現場施工を押さえるための工程調整。加えて建築の審査など…
なかなか予定通りにはいかないものである。
↑こちらは冬季に施工となってしまった左官塗り材仕上げのリノベ物件。
幸いにもエアコンを先付できたことで室内の温度管理が可能となり施工することができた。
左官職人さんによると低温のまま施工すると色むらが出やすいらしいので、理想はやはり春又は秋の中間期となる。
ベストな時期に施工することができれば最高だが、なかなかそうもいかない建築現場の実情。
逆に何かしらの対策を施し品質を確保することができれば、専門の職人さんが忙しい時期を回避でき丁寧に施工してもらえるかも…
なんて勝手な妄想かもしれないが、こういった不利な時期の施工においてうまく現場を回せるか?が施工管理者の知識や力量が問われるもの。
施工時期にかかわらず安定した品質を確保できるかどうかは…現場管理者の腕の見せ所なのかもしれない。
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