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丸太柱と建て方

2023-1-15
だ柱を立てるだけ。
通常の柱なら垂直・水平基準が一定なので、その加工も現場施工も容易である。
しかし、真っすぐではなく曲がっている材料だったとしたら…
しかも丸太だったりしたら、その材料の加工(墨付け・刻み)には手間がかかることになる。
なぜなら、柱をどのように立てたいかにより基準が変わるからだ。
しかも捻じれていたりするとその通りを決めるのにもひと手間かかる。
丸いので一つの墨を付けるだけでも結構な手数を踏まなければならず、非常に神経を使う作業となった。
また今回の手刻み加工には、大場正一郎の鋸を使用した。
建付け精度に木口面の切断精度が大きく影響するため、信頼できる手道具が必須だったのだ。
節部分もザクザクいけて、特に縦引きが秀逸であった。
上手く加工できても実は建て方時まではドキドキもの。
あれこれ良からぬことを考えてしまうのは自分の性なのだろうか?
そんな心配とは裏腹に割とすんなり完了できた建て方。
丸太柱の木口が四方の土台にうまくかみ合い、棟木のホゾ穴にすんなり入った感覚は気持ちよく忘れられない。

本物件のポイントであり大黒柱である丸太柱。
こんなこだわりの家づくりをするには、まだまだ職人による手刻み加工が必要であることを改めて実感した。
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