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隅枠のディテール

2023-3-20
隅や出隅となる場所にドア枠がかち合う場合がある。
工場生産された既製品の枠材を使用する場合は少し壁をつけて納めることが多い。
↑こんな感じで壁をつけることになる。
スイッチやコンセントを設置するにも都合がよく、よくある納まりと言える。

裏を返せば枠や建具の寸法が決まってしまっているため、逃げるしか方法がないのかもしれない…
しかし既製建具ではなく造作建具とする場合は自由度が高い。
長さも太さも自由に決めれるのだ。

現在施工中の新築物件において設計者の判断は柱間いっぱいに枠を広げてほしいとのこと…
確かに壁をつけてしまうと有効開口が狭くなる。
既製品を取り付けるわけではないので、少しでも使いやすいようにという意図が汲取れた。
↑結果このような納まりとなった。
ほんの少しの工夫にも見える。
施工視点で見ると前者のやり方に”なれ”があるためかつい壁をつけたくなってしまうのだ。
しかし「神は細部に宿る」という…
押しつけがましくないこんな納まり一つ一つが住宅の設えを豊かなモノにしていくのかもしれない。
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