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家具を共同制作すると…

2023-5-28
築住宅に引っ越し暮らし始めると出てくる家具問題。
せっかくのこだわりの空間になかなかハマル家具が見当たらない…
実は住宅づくりにこだわればこだわるほどその難易度は増していくと思っている。
それはきっと現代の家づくりにおいて”こだわる”とほぼ手作りになるからかもしれない。
仮に既製の家具で寸法などがぴったりはまったとしてもイメージがちがう。
そうなってしまうのは大量生産される過程において合理的な制作手法をとっているからだろうか?

特に建築家と作る家にすんなりハマル既製家具は稀だ。
しかし、そんな家をつくる人ほど「とりあえず使えてれば良い」ということはなく、空間に馴染む家具の選定は重要な問題なのである。
↑こちらは先日共同制作となった配膳台
今回のお施主様の場合は当初から既製家具を置く計画ではなかった。
家具屋さんに造作してもらうか…自作するか…
色々試行錯誤していった結果、最終的にウチで下地まで制作し仕上げは施主施工という形となった。
図面作図段階から一緒に造り上げた配膳台。
フロアコンセントの位置を逃がすための工夫だったり、収納するものを考えた寸法は造作家具ならでは。
ご家族で塗装された仕上げがなんとも空間にピッタリ。
既製品を買うことでは味わえない思いもきっと生まれたのではないだろうか?



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