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洗面化粧台のシンクの色は?

2023-6-18
成概念があると、ついつい疑問を持たず決定してしまうことがある。
いや、もはや他にどんなものがあるのかすら考えないことが多い…
例えば洗面化粧台のシンクと言われて貴方なら何色を想像するだろうか?













多くの方は上の画像のように「白」をイメージしてしまうハズ。
これぞまさに既成概念。
「白」である洗面シンク部分になんの違和感も感じない。
実際多くの洗面台のシンク部分が「白」で生産されるためだ。

ではなぜ「白」だったのか?少し考えてみよう。



答えは簡単だった。
1.「水アカ」が目立ちにくく掃除しやすいこと[メンテナンス性]
2.水洗いした時の汚れを目視確認しやすいこと[機能性]
3.清潔感がありクリーンなイメージであること[意匠性]

実に合理的な理由があり「白」が多くなるのも納得できる。

しかし多くの人が「白」を選んでいるこの部分。
思い切って違う色をセレクトすると一気に差別化が図れるのも事実だ…

↑こちらはタクミノイエリノベ2に使用した「黒」の洗面シンク。
正直メンテナンス性では「白」に劣る。
水アカが目立ちやすいからだ。
しかし今回、そう認識しながらもあえて「黒」をセレクト。
この色合いが気に入ってしまってはもう仕方がない。
意匠性で得られる満足度も大切なのだ。
気になる水アカは細やかなメンテナンスでカバーすることにした。

既成概念にとらわれず一つ一つのセレクトに一喜一憂する。
そんなことも建築を楽しむ上で必要なのかもしれない。
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