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建築計画時に考えたい睡眠の重要性について

2023-7-22
処でも寝れるんです!
そう言える人がうらやましかった。
なんだったら野宿でもしてその場に一晩とどまれる適応力に、たくましさを感じていたのかもしれない。

20代の時、工期のない現場で何度か車中泊をしたことはあるが若いからできたのだと思う。
今では出来るだけうるさくない真っ暗な空間じゃないとなかなか寝付けなくなってしまった。

加齢と共に遅くまで無理をすることもなくなり、明日の為に早めに就寝するよう心掛けている。
仮に眠っているのに疲れが取れなかったり、体が痛い等の不調がある場合、寝具や寝室の環境を見直したい。
眠っているときは意識がないため、なかなか気が付きにくいが敷布団や枕、またはベットの配置を変えるだけでも改善できることがある。
そのため建築計画時にはリビングやキッチンと同じように寝具や寝室にもこだわりたい。

なぜなら多くの人は一日の1/3を睡眠にとられる。
他の2/3の活動パフォーマンスはしっかり休めているか?が肝になるのだ。

例えば乾燥する時期、朝起きたら喉の調子が…
例えば梅雨の時期、湿気が多くベタベタして寝ぐるしい…
例えば設備機器の音が気になってなかなか寝付けない…など

実は建築計画時に考えておけば、解決できる問題は多い。
上記のような場合は寝室の壁や天井を吸放湿効果のある塗り壁 にしたり、床を無垢材にすればほぼ解決。
設備機器の音が気にならないように出来るだけ寝室の近くには給湯器や冷蔵庫を配置しないのは建築計画において一つのセオリーでもある。
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写真は「タクミノイエリノベ2」の寝室。
壁と天井は漆喰と珪藻土等天然素材で複合された「深呼吸」を採用。

コロナウィルスなどを不活性化させる他、吸放湿効果に優れ、耐火・防カビ、消臭効果がある。

アレルギー・喘息をお持ちの方や、古民家改修の計画をされる方には効果抜群。
初期費用は確かにかかるが、人生の1/3を捧げる寝室の環境が整うという意味では積極的に採用していきたい塗り材である。

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