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妻のこと

2024-8-15
は東京の人だ。
とても虫が嫌いで、車の運転も苦手だ。
きっと田舎は苦手なはずである。

そんな暗黙のルールを一切無視し、実家リノベを決意した小生。

主な理由は以下の2つ
1.片づけが苦手な親をこのままにしておけなかった。
2.上記理由より、このままの状態が続いたら、将来待っている解体や片付け問題が深刻になるため。

ただそんな理由をすんなり受け入れてくれるはずもなく、幾度とない提案も即時却下。
ただ、当時はウッドショックや物価高の影響から思うように受注できてなかった自社の状況を考え、粛々と実家の片づけに勤しんでいた。

…どのぐらいかかったか覚えがないがその状況を見て、ある日妻が一言「一万歩譲る。」といった。

なんと実家に住んでくれるというのだ。
おかげで結果的にほぼ好きなように造ることができた[タクミノイエリノベ2]はRENOVATION OF THE YEAR 2023にて実家リノベ技術賞を受賞することができ、竣工後は妻も子供も満足してくれた。
久ぶりの家族写真。満面の笑みを公開できず悔しいところではあるが、個人情報に配慮したことお許しいただきたい。

うまく馴染めるか心配ではあったが、いざ住んでみると部落のボランティアにも参加してくれるようになった。
驚いたのは、先日そのボランティアから帰ってきた妻が「町を自分たちで守っている気がしていい…」とつぶやいていたこと。
あんなに毛嫌いしていた田舎暮らしだが、少し好きになってくれたのかも?と思うと嬉しくなってしまう。

人の気持ちは簡単には変えられない。
でも取り巻く状況に身をまかせ、その立ち位置で間違いのない行動をしていくと自然に気持ちも変化していく。
だから好きにやっていいというわけではないが、言いたいことを言い合い最終的に誰かが少し譲らないと成りたたない実家リノベ。
なんだかんだ我慢をさせてしまい、きっと自分の思うようには生きれてはないはず…
それでも苦手なことにも挑戦し、いつも支えてくれる妻には感謝の意を伝えたい。
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