ENTRY IN RENOVATION OF THE YEAR 2024
2024-10-9
多世代同居は気を遣う。
これだけ核家族化が進んだ昨今、また皆で仲良く暮らそうといっても一筋縄ではいかないのが現状だろう。
その距離の近さ故、見たくない部分までみえてしまうからだろうか?
ところが近年、物価高の影響もあり多世代同居の合理性が見直されている。
各行政庁も補助金を拡充し、多世代で暮らす世帯を応援している。
しかし金銭的に助かるとはいえ、同居後の問題は根本的に解決できるものでもない。
もちろん家庭の実情によりその問題形態も様々であるが、今回弊社で携わったリノベ案件が解決の糸口になるような気がした。
↑こちらはRENOVATION OF THE YEAR 2024 Entry作品[納屋に住む。]を紹介するポストカード。
同一敷地内にある納屋をリノベーションし、Uターンしてくる若夫婦世帯の住処とした事例だ。
同一敷地内とは言え別棟のため、程よい距離感を保ちつつお互いの世帯が必要に応じ助け合える。
また古き良き建造物を次世代へ引き継げるため、物価高の昨今において非常に有効な手段である。
地方にはこういった納屋を持つ世帯は少なくない。
もしも貴方が納屋の解体費用に頭を悩ませている場合、今後はそのポテンシャルを見直してみることをお薦めしたい。
程よい距離を保ちつつ、同一敷地内に多世代で暮らすことは、経済性や社会的需要から鑑みても自然な流れなのだ。