棚を作る。
2025-3-10
棚が欲しいんです。
OBのクライアントさんから依頼があり、使用用途を確認すべく現地を訪れてみた。
ご要望は、集成カウンターの上部空間を有効に活用した飾り台が欲しいとのこと。
壁に固定することも考えたが、後々の可変性を考慮し壁に固定せず、独立した棚を置く計画となった。
ぱぱっと作るのが大工技術の見せ所。
図面を作図し、木ごしらえをしていると悪い癖が出る。
いつの間にか仕口を作ってしまっていたのだ。
用途を聞いていたので、強度的にはビス留めで十分。こだわるところではなかった。
しかし、仕口をつければビスの強度だけに頼らない木組みとなり、がっちりとした構造になる。
コスト的に休日の作業になってしまったのは自業自得であるが、夢中で作業していると外野から一言。『楽しそうに仕事するね~』
こちらは納期やコストのことを考え正直楽しんでいる余裕などなかったのだが、そんなことを言われ少し照れる。
[上記画像:塗装したての完成品]

後日現場にぴったりと収まった棚をみて満足した小生。
こだわってしまう性が今の社会に適してないことは理解しているが、この満足感を味わうことはまだやめれそうにない。