大工の資格
2021-08-09
前回の「振れ隅木」…
じつは大工さんの資格である「一級建築大工技能士」の近年の課題でして…
(実務の屋根勾配と勾配は違いますが…)
結構マイナーな資格のため建築業界で「一級だよ」というと一級建築士や一級建築施工管理技士と勘違いされる人がいますが、これらとは全くの別物

ですが間違いなく国家資格で大工技術があるかどうかの指標の一つになるのは間違いないでしょう
(これを持ってなくても腕のいい大工さんはいますが…)
しかも繰り返しになりますがマイナーな資格なため試験情報が少なく、どんな対策をすればいいのかひと苦労

自分も近年の建設業界の技術不足のあおりをうけ、今こそと一発奮起し数年前に初受験
運よく合格することができましたが、受験時にはかなり勉強しました


時間割違いましたが、参考にさせていただいたHP↓
↑これが試験問題
当初は受験前に問題が見れて、解答をじっくり考えることができるなんてナンテやさしい試験なんだーなんて思いましたが

(ここが一級建築士や一級建築施工管理技士とは大幅に違います
)

実際やってみるとまー大変…
図面は1mmでもズレていると減点
木ごしらえ(鉋かけ)は50m走10回連続ダッシュの体力+素早さ+正確さを求められ

モチロン刻み・組立の誤差0.2mm以下の高精度を追求される

1回目練習でつくった時は試験時間の設定間違えてんのかなって思うほどでした

おまけに課題は「振れ隅木」…
いくら隅木の墨付け慣れてても、試験当日に考えていては図面書きで悩んでしまいます

勾、殳、玄をよく理解し、1mmもズレない図面を30分から40分で書きあげなければまず合格はないでしょう
(上からでスイマセン)

↑こんな感じで屋根の一部を作るのです

一見簡単そうに見える「振れ隅木」
実は先人の知恵が凝縮された高難易度な課題なのです

…前回の記事で「振れ隅木」のスゴサがよく分からないと言われてしまったのですが、少しは伝わりましたかネ?
