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コンクリート打設時の品質管理

2021-09-25

先々週”本ブログ”にて紹介いたしました現場ですが…

天候に悩みながらもなんとか晴れ間に打設することができました
↑ご覧の通り青空
(4日前までは☔マークだったんですが2日前ぐらいから晴れ予報に変わってくれてましたので、今回は安心していました

気になっていた雨の水分が混ざることなく健全なコンクリート打設ができました

さて、コンクリートの品質管理はまだまだ続きます。
というか、ここからが本番でして…

構造計算で想定した許容応力度が発揮できるコンクリートを打設・品質管理しなくてはなりません。

ざっくりですが…

1.現場で呼び強度の確認

2.現場での打ち継ぎ時間の管理
  
3.適切に振動工具で締固められ施工しているか?

4.スランプは適切か?

5.水セメント比は適切か?

打設前に伝票を受け取りこれらが適切であるか確認していきます
1.2.5は上の写真(納入書)で確認していきます。

まず1.は”呼び強度”
これが図面に記載されている設計基準強度と平均外気温から割り出した温度補正を加えた値になっているか?を確認します
今回天気予報から最低気温18度  最高気温24度 
平均外気温16度以上は「温度補正0」のため図面記載どおりの設計基準強度(品質基準強度)のままの数値24となり合格

2.は練り混ぜ開始から120分以内に打設完了できるか?(25度以上の場合90分以内)を確認します。
今回は7時45分出発で現場着が8時27分…
すでに42分かかっていますが、今回の現場は狭小地のためミキサー車が小型指定で容量は3㎥。
ポンプ圧送なら10分あればこのミキサー車は打設完了しますので、120分以内には打設完了見込みで合格となります

5.は”水セメント比が65%以下であるかどうか?”を確認します
水セメント比は単純に水/セメントですが…
少なすぎてもワーカビリティが悪くなるので、少なくても通常50程度です。
今回は184/338*100=54.43%
スランプが18cmで指定していたのでまずまずの数値デス

↑こちらは4.”スランプが適切か”を確認しています。
スランプコーンから抜き出して…

ムムム…

17cm

指定の18cmじゃナイジャン




って心配はご無用です

スランプの許容差は2.5cm以内のため、今回18cm指定の場合15.5~20.5cmなら合格となります?
いや、33N未満は18cm以下って基準もあったから15.5~18cm以下が合格となりますので17cmは許容範囲内ということになり現場試験合格となります


…ここまで確認したら現場打設となります。

鉄筋のかぶり厚さや、不純物が異物が型枠内にないかを確認しイザ!
↑あとは3.のたたき締め状況が適切に行われるかを目視確認し無事コンクリート打設時の品質管理は一区切りです

いや…

細かく言うとキチンとレベルまで打設されるか、コテ押さえ状況は適切か?などなど心配事は尽きません

更にこの後きちんと強度が出るかの確認や養生が適切かなど…打設後も4週圧縮強度が出るまでは安心できないのですが…

とりあえず今回はコンクリート打設時の品質管理について、ざっくりとお届けいたしました~
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