床は何キロまでの重量に耐えられる?
2021-10-23
いやー寒くなってきました

昨日は朝早い打合せがあったので、思わずこちら着用して出かけてしまいました↓
↑こちら先日発売のユニクロ×ホワイトマウンテニアリングのマウンテンパーカー
非常に暖かくポケットがいっぱいで動きやすく使いやすいです
今年の冬は寒いみたいですので、これから大活躍しそうですね
さて、本日は「床は何キロの重量まで耐えられるのか」問題…
いろんな説がありますよね?
200Kgぐらいまでなら大丈夫だとか
400Kgを超えると補強必要だとか
大まかな目安の数字としては大体の基準でも大丈夫でしょうが…少々リアルに知りたい場合はまずその床組についてどんな構造なのか?を知る必要があります
躯体の構造によっても色々ありますが…
今回は住宅規模でよく採用される木造のネダレス工法の場合どうなのか?を掘り下げていきたいと思います。
ネダレス工法とは上の写真のように910mm角で大引きと呼ばれる角材の上に厚24mmから28mmの合板をとめ床組とする工法です
最近気密化を重視する方が増えてきましたので、斉藤工匠店でもこの床組にすることが多いです。
この床組の場合200kgまで大丈夫だよとか
400kg超える場合は補強しましょうってのは何が根拠になっているのでしょう?
↑いろいろ調べましたが、恐らくこちらの1800n/m㎡が定められているからなのかもしれません。
これを見ると最低180kgは持つように構造計算しなくてはならないことになっています。
…これが基準でってウーン、、、色々と思うところが個人的にあったりするんですが、まぁそれは置いときまして…
色々調べましたが、やはり設計者判断なんですね
根拠がないと確認したと思えなかったので、
少し強引な感じですが、厳しい場所で集中荷重に置き換えて検討してみました。
まず「ネダレス工法」の一番の弱点は下に大引のない真ん中デス
そもそも重量制限は床が抜ける重みを指しているわけではなく、どの程度の力でどの程度変形するからココマデヨってラインなんだと思います。
極端ですが50Kgの人がジャンプして飛び跳ねれば50Kg以上の力が瞬間的にかかります。
でもずっとそこでジャンプしている訳じゃないので、一瞬たわんでも元に戻ろうとします。
問題なのは常時かかる力が床をどの程度変形させるかです。
今回は長いスパンで見た時、自分が許容できるであろう”たわみ量”で計算してみました。
合板のヤング係数や大引のピッチ断面寸法にもよりますが…
斉藤工匠店の標準ネダレス工法ですと≒200Kgまでなら安心かなといったところでした。
もちろん400kgを置いたから今すぐ床が抜けるという心配はありません。
しかし長い年月常時集中して重量がかかり続けると床が変形してきちゃうかなという感じです。
↑もし重量物を置く場合、ネダレス工法にする場合でも真ん中に根太を入れると安心です。
こちらも厳しいとこで集中荷重に置き換えて計算してみると…
≒385Kg
これも床が抜けるわけではありません。
更に28mm合板の上に二重に合板を重ねたり、部分的に根太ピッチを細かくしたり、床の補強方法は色々あります。
出来れば計画の段階からどこに何を置くかが決まっていれば無駄な補強もすることなくコスト削減できるかもしれませんね!